新しいLeica ScanStation P50 長距離対応3Dレーザースキャナのご紹介
Peter Glueckが、業界をリードする新しいレーザースキャナー製品の機能について解説します。
どのような製品なのですか?
Leica ScanStation P50は、地上型3次元レーザースキャナーで、ScanStation Pシリーズに新たに加わった製品です。高速度、優れたデータ品質、HDR画像、確認と調整、使いやすさ、そして堅牢性といったPシリーズの優れた機能と、1キロメートル以上をスキャンできる長距離計測への対応が加わりました。
どのようなユーザーを想定していますか?
ScanStation P50は、リアリティキャプチャしたデータを業務で使用し、長距離からのスキャンを必要としている専門家向けの製品です。長距離のスキャンを必要としている新規ユーザー、またはScanStation P40/P30をすでに使用しており、業務を拡大するためにP50へのアップグレードを希望しているユーザーにも適した製品です。
製品はどのような場所で使用できますか?
ScanStation P50は様々な種類の屋内・屋外レーザースキャン・プロジェクトで、高品質なデータと長距離計測への対応が不可欠な場合に適しています。その用途は、超高層ビル、ダム、橋梁といった大型の建造物や大規模なインフラ施設、および大規模鉱山の採掘現場などの、3次元データによる記録に活用できます。滑りやすい斜面のような、アクセスできない現場であっても、リモートで安全な位置からスキャンすることができます。
この製品はどのような背景から開発されたのですか?
市場やお客様からのフィードバックから、ScanStation Pシリーズでは、さらに長い距離への対応が求められていたためです。
製品はいつ発売されますか?
ScanStation P50は、2017年11月末日に発売開始し、同時期に出荷が開始されます。
この製品の操作方法は?
ScanStation P50の操作は、非常に簡単です。ユーザーフレンドリーなタッチ画面に加えて、携帯型端末によってリモートでコントロールできます。ScanStation P50は、ライカジオシステムズ高精細空間測量(HDS)ワークフローに完全に埋め込まれています。スキャンしたデータは、ライカジオシステムズ 3次元点群データのソフトウェアで処理することができます。例えば、新しいLeica Cyclone REGISTER 360でデータの合成処理を行い、CAD用Leica Cloudworxプラグイン、またはウェブベースのLeicaTruViewで、更なる処理を行えます。
なぜ、製品に投資するべきでしょうか?
ScanStation P50は、高い柔軟性で様々な種類のスキャンプロジェクトに対応し、さらに計測距離が拡張されたことにより、新たな業務の幅を広げることができます。長距離への対応により機器の設置回数が減り、現場にいる時間も短縮できるため、直ぐにでも投資対効果が期待できます。
Peter Glueck
Terrestrial Laser Scanning Product Manager
Geomatics Division