整準盤
お客様の用途に最適な整準盤
三脚の安定性と同様に、整準盤の安定性も測定精度に大きく影響する要因です。製造時には、整準盤の重要な基準であるねじれ剛性を常にコントロールし、テストを実施しています。当社の整準盤のメンテナンスフリーの整準ネジは、常にスムーズな動きを実現し、長期間にわたって使用できるよう設計されています。本体のベースプレートのサポート部分の正確なアライメントによって、非常に高い精度のセンタリングが保証されています。光学求心器も非常に堅牢な設計になっており、製品寿命の期間にわたって整準盤の調整はほぼ不要です。専用設計された整準盤は、高温、ホコリの多い現場、高い湿度の測定環境も含め、あらゆる用途に対応できます。
オリジナルのねじれ剛性
機器を停止してから、整準盤がその開始位置へ戻るときの精度は、ねじり剛性またはヒステリシスと呼ばれます。ヒステリシスは、トータルステーションの回転によって生じる、整準盤のトッププレートとベースプレートの間の相対的な変化です。ヒステリシスは機器の角度精度に直接影響を及ぼし、それがオリジナル製品を物語っています。ライカジオシステムズが行うヒステリシスの最適化は、複雑で最高精度を要求します。アッパープレートのロアープートへの動き、0.3μm は、1インチの角度誤差に相当します。特にモーター駆動の機器は、加速およびブレーキ出力が高いため、非常に高いねじり剛性を備えた整準盤が求められます。
各用途に最適な整準盤
オリジナルの整準盤は、すべて当社の厳格な仕様および品質規格に適合しています。必要な精度レベルに応じて機器を選択してください。
Professional 5000: 1 インチ (0.3 mgon)、または、それ以下の最大ヒステリシス
Professional 3000: 3インチ (1.0 mgon) の最大ヒステリシス
Professional 1000: 5 インチ (1.5 mgon) の最大ヒステリシス
GDF321 GDF322
Professional 5000シリーズの整準盤のヒステリシス(負荷に対する反応の遅れ)は最大で 1" またはそれ以上です。整準ネジは手入れ不要で劣悪な環境下でもスムーズな動きをします。このシリーズの整準盤は測角精度3"以下を要するような業務に最適となります。また、最小限にヒステリシスを抑えたことで Professional 5000 シリーズはモータ駆動のトータルステーションに向いています。
GDF311 GDF312
Professional 3000シリーズ整準盤のヒステリシスは、最大で 3 インチ(1.0 mgon)です。手入れ不要の整準ネジは直径が大きくなっています。作業用手袋をしていても、わずかな調整も可能です。このシリーズは、測角精度が5" から 7"およびのマニュアル式トータルステーションやGNSS基準局および後視点と基準点の計測に最適です。
GDF301 GDF302
Professional 1000シリーズ整準盤のヒステリシスは、最大で5 インチ(1.5 mgon)です。一般的な作業環境で使用する場合には、GDF101およびGDF102がコストパフォーマンスに優れています。このシリーズは、測角精度が7"のマニュアル式トータルステーション や1周波のGNSS基準局に向いています。