Leica Captivate v2.30 - 次回の重要リリース

Leica Captivate v2.30で、より多くの機能が利用できるようになります

Leica V2.30

Leica Captivate v2.10 と v2.20のリリース後、新機能に関する多くの貴重なフィードバックを得ました。再びユーザーの声に耳を傾けており、リリースしたLeica Captivate v2.30でもよいフィードバックを期待しています。

2017年6月26日にリリースしたこの新バージョンは、ユーザーが多く利用する二つの機能に注力し、その後さらにいくつかの機能追加を行いました。

新バージョンの主なトピックは、コーディング、ラインワーク杭打ちアプリです。リリースの詳細は次の通りです。

新しいコーディングとラインワーク機能

まず初めにコーディングとラインワークのラインワークからについてです。

ラインのコードのサポート

新バージョンのLeica Captivateでは、ポイントコードに加えてラインワークコードもサポートします。CAD図面をLeica Captivateにインポートする場合、ラインを含んでいるレイヤーの名前は、ラインワークコードとしてインポートされます。追加された情報は、現場での作業にも使用でき、またその反対に、現場で測定したラインにコードと属性を付与し、オフィスで追加情報とともに測量データを編集することもできます。


ASCIIにエクスポートされたラインワーク情報

一部のサードパーティーのCADソフトでは、ASCIIインポートで各ポイントのラインワークフラグを読み込むことにより、現場でキャプチャしたラインワークを再構成しています。

Leica Captivate V2.30では、コーディング設定画面で使用するラインワークフラグを定義できます。

1列に並んだ点を測定すると、その測定点に紐づいて自動的にラインワークフラグが保存されます。測定したラインを編集する場合、ラインそのものが更新され、さらに、測定点に関連するラインワークフラグも更新されます。

ロード杭打ち/チェックアプリのコードボックスとライン測定アプリ

Leica Captivate v2.30では、コードボックスによる一般的なコーディング方法が、ロード杭打ち/チェックおよびライン測定アプリに追加されました。これは道路または基準線に沿った地形測量を行う時、非常に便利です。例えば、道路設計図の中心線の左および右の路で、この測量にコーディングを使用する場合などです。

コードボックスコードボックスをライン測定アプリで使用

離れた高さの場所で測定した点にコードを割り当てます。

この新たな機能により、コードをオフィス用ソフトで高点として加える必要がなくなり、現場で直接コード化ができるようになります。

リモート・ポイントをコード化測定リモートポイントのツール内に加わった新しいコード・タブ

この新たな機能により、コードをオフィス用ソフトで高点として加える必要がなくなり、現場で直接コード化ができるようになります。

コード名の長さを拡張

Leica Captivate v2.30 では、コード名、コードの説明と属性値を、16文字から48文字に拡張しました。これは、ポイントコード、フリーコードおよびラインコードを含んでいます。

項目の長さの拡張は、ラインワークコマンドのような機能コード内に追加情報を入力する、あるいはコードの一部として現場に杭打ちの指示を含める場合などに特に便利です。

新たな杭打ち機能

Leica Captivate v2.30.では、杭打ち機能で多くの改善と新たな機能が加わっています。ほとんどの新機能は道路の杭打ち関連ですが、杭打ち点でも変更があります。

複数の高さで杭打ち点を保存

特定の杭打ちアプリケーションでは、複数の高さで測定点を保存すると便利です。1例はマンホールの杭打ちです。マンホールの中心を測定する場合、地下では、さまざまなレベルの高さで排水管が連結されていることがあります。Leica Captivateでは、杭打ち点に複数の高さを登録し、入力した高さの横断面をその場で表示できます。

新しい機能は、杭打ち点アプリ、杭打ちDTMアプリおよび杭打ち点&DTMアプリで公開しています。

複数の高さ情報杭打ち点に追加の高さ情報を登録

曲線の弦に沿った杭打ち

道路の杭打ちです。最初の新機能は、線形曲線に沿った杭打ちと関係があります。一部の国では、線形曲線に沿った杭打ちをする場合、追加距離は中心線に沿ってではなく、定義された曲線の弦に沿って算出しています。Leica Captivate v2.30では、弦の定義方法をサポートし、長いアラインメントでコード定義を使用することで、誤った結果が発生しないよう防ぎます。

新しい道路の杭打ち横断面のビューでは、情報をすべて一画面に表示します。

その他の新たな道路の杭打ち機能は、すべてアラインメントを通じて垂直断面を示す横断面表示に関連するものです。

Leica Captivatev2.30では、横断面のビューに、ジョブに添付されたDTMとCADのファイルの内容が表示されるようになりました。さらに、新しい設定機能を追加し、横断面のビューに切り替える際に、すべての道路のレイヤーを表示するようユーザーが定義できるようになりました。

したがって、横断面のビューでは、ある追加距離で測った利用可能な計測データはすべて一画面に表示され、設計に関する情報を全て表示するようになりました。

image - 13DビューアはDTMジョブ、CADファイルおよびアクティブレイヤーの内容を表示します。

横断面横断面のビューはDTMジョブ、CADファイルおよびアクティブレイヤーの内容を表示します。

しかしながら、拡張した横断面のビューで表示するコンテンツは、やや雑多に見える場合があります。したがって、当社はて、必要に応じて横断面のビューを垂直に広げる設定を加えました。これによりユーザーは、どれだけビューを広げるか定義することができるため、横断面ビューに表示される情報の量に応じてこの設定を調整することができます。

横断面ビューの3つ目の追加機能は、アクティブレイヤーの選択です。ユーザーは、別の画面に切り替える必要がなく、ロード杭打ち/チェックアプリ内から直接アクティブレイヤーを変更することができるようになりました。これは作業プロセスにかかる時間を短縮すると同時に、水平ビューでも様々な設計要素をより簡単に確認できるようになります。

スマートな機能拡張

最後に重要な点として、お客様から要望が多かったいくつかの変更点を加えました。

追加アプリで3Dビュアーを非表示

最初の変更は、既にLeica Captivate v2.20で追加されており、測量アプリで3Dビュアーを非表示にし、作業中の測定についてのより多くの情報を見られるようにし、必要な場合にだけ3Dビュアーに切り替える機能です。Leica Captivate v2.30 では、さらにライン測定アプリおよびすべての杭打ちアプリにおいてこの機能が追加されました。これによって、グラフィカル情報と数値情報の迅速かつ容易な切り替えが可能になり、時間が節約され、矛盾点を早い段階で検出できるようになります。

大文字による入力を常時有効化

二つ目の新しい機能はLeica Captivate.に情報を入力する際の機能です。一部のユーザーはすべて英字大文字による入力を行っています。Leica Captivate v2.30 では、大文字入力をオンにでき、作業中に、および再起動後もこの設定を保持します。

Leica Captivate新バージョン公開通知

当社は、定期的なバージョンリリースを継続し、新しい機能を迅速かつ短期間で連続して市場に送り出すことを計画しています。ユーザーにとっても新製品について速やかに通知を受け取ることは有用となります。Leica Captivate v2.30 以降、CS20、CS35あるいはTS/MS機器がインターネットに接続されている状態で、myWorldにLeica Captivate の新バージョンが公開された場合、直接通知を行います。したがって、新バージョンのリリース後、ただちに新しい機能を利用できます。

新バージョンはどうすれば入手できますか?

新しいLeica Captivate v2.30 フィールド・ソフトウェア・バージョンはmyWorldでダウンロード可能です。出荷時にLeica Captivateを実行できるすべての製品に搭載されています。この新バージョンをコントローラーやトータルステーションにインストールするには、少なくとも2017年5月1日まで有効なカスタマーケアパッケージ(CCP)ライセンスがインストールされていることが必要です。

ご質問あるいはご希望がございましたら、 地域のライカジオシステムズ担当者 にお問い合わせください。

Elke Hacker

Elke Hacker
Senior Product Manager Field Software
Leica Geosystems

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世界中のお客様が当社の様々なソリューションを活用してスマートな変革を起こしている様子をご覧ください。
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